« 2016年6月 | トップページ | 2016年9月 »

2016年7月

2016年7月14日 (木)

B-BLUE

前回も書きましたが、氷室京介のLAST GIGSの全体のセットリストを見て、思うところを書いてみたいと思います。

ラストの曲が、まさかのB-BLUEでしたよね。

何か始まりを感じさせる曲だと感じた方も多かったようで、その解釈も間違ってはいないと思います。
この曲は、5番目のアルバム「BEAT EMOTION」のトップを飾る曲で、そのツアーでもオープニングナンバーとして選ばれていました。
不器用な愛で いつも傷つけあってたね
抱き合っていたけど 違う明日を見つめてた
あと、もちろんご存知のとおり、BOØWYのLAST GIGSでもオープニングを飾りました。
そもそも、LAST GIGSのセットリストというのは、直前のサイコパスツアーよりも、そのひとつ前のビートエモーションのツアーのセットリストが下敷きになっているようなところがありますよね。

そもそもDreamin'という曲についても、もともとはサードアルバムのトップを飾る曲であり、その後のボーイズビーアンビシャスツアーのオープニングナンバーであったという経緯もありました(全ライブではありませんが、少なくともツアー最終日ではそうでした)。
サイコパスツアーで、このDreamin'がラストになったのは、メンバーそれぞれが夢に向かって進んでいくという新たな始まりを示したかったのだと思います。
なので、B-BLUEというある意味、オープニングのイメージの強い曲をラストに選んだのは、
サポートメンバーのDAITA氏によれば、本来予定になかったとのことですが、確信犯的にヒムロックの中であえて本編から外し、残していた可能性があると個人的には感じています。今回のツアーの中で、この曲をやらなかったのは、福岡公演と東京の2日目だけですが、体調不良さえなければ、当初のセットリストの中には入っていたことも後にわかりました。
ところで、このステージ活動最後の大事なライブが オープニングのDreamin' から始まり、ラストのB-BLUE で終わる。
果たして、これで良かったのだろうかと思う人もいるのではないでしょうか。
今回のツアーではラストはNO.NY、THE SUN ALSO RISES、SUMMER GAME と移り変わっていました。 
最終日のラスト曲が何になるかと考えたとき、わたしの予想はNO.NYでした。
ラストの曲はBOØWY曲になるのではないかと考えていました。しかし、まさかB-BLUEになるとは思いも寄りませんでした。
やはり、ヒムロックはわたしの予想の上をいく男でした(^^;)
Dreamin' でも NO.NY でもなく――
30年前に氷室と布袋の二人で作ったこの曲を、最後のステージに連れてきてくれた。
そんな風にも感じました。
様々なミュージシャンに影響を与え、日本の音楽シーンを塗り替えた曲。
そしてこの曲の成功が、BOØWYを解散へと導いたともいえる曲。


でも、ある意味では、なんて愚かなことだろう。
最後の大切なライブでたくさんのBOØWY曲を歌い、トップにもラストにもBOØWY曲を据えたことは、ある意味、口さがない連中から、結局BOØWYを超えられなかったと揶揄されるような危険をあえて、冒してまで示したかったこと。
それは、心の中に秘めた氷室のBOØWYに対する変わらぬ愛だと感じました。

そう、LONGER THAN FOREVER で彼は永遠よりも長く愛すると誓ってくれたんです。
決して、それを忘れてはいなかったんです。
彼の音楽人生をかけて、示したかった事こそ、その愛だったと思うのです。

 

俺が元BOØWYのヴォーカリストだってことで、一番幸せだと思うのは、
自分が本当に実力以上に頑張らないと絶対に超えられない障害物が常に目の前にあったことだよね。
実際には大した力がなくてもね、そこにがむしゃらに向かっていくことで、
実力以上の力が発揮できるというか、そういう場面がすごくたくさんあったと思うしね。

« 2016年6月 | トップページ | 2016年9月 »